1. >
  2. >
  3. 費用をお得に!リフォーム費交渉術

費用をお得に!リフォーム費交渉術

まずは自分で下調べをしておくことが重要

不動産に関する売買契約というのは、1件あたりの取引金額が非常に高くなることから細かい計算をせずに大雑把な計算方法で話を進めてしまいがちです。しかし冷静になって考えてみれば、3040万円と3000万円で比較をしたときはわずかな差のように見えても実際には40万円という多額の金額が余計にかかることになります。

あまりにも細かい部分まで削り取ろうとする方法もよくないのですが、少なくとも不要な金額を雑な計算で失わないようにするために、できるだけ適正な価格で契約ができるように準備をしておくことが大切です。リフォームにかかる費用をできるだけ抑えるためにまず必要になるのが、最初に見積もりを取る時の項目の理解です。おそらくリフォームを依頼するときには一箇所の企業にだけ依頼をするのではなく、複数の企業に見積もりを取って依頼する場所を決めるという方法をとることと思います。

このときどこにどのくらいの金額がかかっているかを理解していないと、適切な業者を選ぶことはできません。見積もりではリフォームに必要になる材料費の他、それぞれの作業にかかる工賃、さらに諸経費が計上されます。不親切な業者の場合、項目の内訳を明示せずに「○○一式」といった書き方をしていることもよくあります。見積もりを比較するときには金額だけでなく、しっかりと信頼性のある書き方をしてくれているかということもチェックする必要があります。

細かく項目別に見積もり内容を示してくれる業者の場合、例えば材料費一つにしても見えない部分の建材を安くしてもらうなど値引き交渉がしやすくなります。

こちらから指値で指定をするのも方法

リフォーム費を安くするためのテクニックとしてもう一つ利用してもらいたいのが、あえて先に指値をしてしまうという方法です。業者に対し自宅のリフォームをする希望だけを伝えた場合には、その会社の基準にそった価格が先に提示されることになります。これがある程度想定された範囲の金額ならよいのですが、場合によっては大幅に予算オーバーしてしまうということもあるでしょう。

そうした二度手間を防ぐために、先に「○○万円まででやってほしい」という希望を伝えてしまう方法があります。金額を前提として見積もりを依頼しておけば、営業スタッフもできることとできないことを提示してそこから見積もりを作成することができます。また、この金額を提示する方法は、同じ不動産に関わる売買でも「所有する物件や土地を売却」や「借地権の売却」などの際にも有用です。「○○万円前後で売りたい」とこちらの希望を先に伝えることで、交渉の主導権を握りやすくなります。

リフォームをするにあたって、金額を先に提示する際に注意をしたいのが、最初の見積もり金額通りで全て費用が収まるわけではないという点です。工事に入ってみて初めてわかる建物の不具合もよくあるため、そうしたものが発見されたときには追加工事としてかなり割増されてしまう可能性もあります。また不動産投資などで中古物件を購入してリフォームする場合は、リフォーム費を抑えれば抑えるほど儲けが出ます。逆に物件の購入で資金を使い果たしてしまった場合は、リフォーム用に十分な費用を回せないことがあります。

そんな時はいっそ、自分でリフォームしてしまえば大幅に費用を浮かせることが可能です。ペンキの塗り直しや、福祉用具を使ったバリアフリー化などのリフォームは素人でも十分行えます。また極力手直しが楽そうな物件を探すことも大切です。購入する前に様々な中古物件を見て、自分でリフォームが行えそうかどうか考える癖を付けるといいでしょう。